佐原の街を歩いていると随所に空き家や空き地があることに気づきます。私は毎日佐原にいるわけではないのですが、月に1、2回(多い時には3回)ほど佐原にいくと、行くたび空き家や空き地が増えているように感じられます。

シャッターが降りている商店

私たち、慶應義塾大学飯盛義徳研究室佐原元気プロジェクトが発足したのが2023年の10月。佐原に通いはじめてまだ一年ほどしか経っていないので、昔の佐原の街並みを直接この目で見られたわけではありませんが、中心市街地には圧倒的に多くの商業施設があったと聞いています。
ある夏の日、佐原のとある商店の店主に最近の売れ行きについてお伺いしました。店主は「今はインターネットでなんでも買えちゃうからね」と寂しそうな眼差しで話されました。佐原に限った話ではないのですが、昨今のインターネットの発達で間違いなく街中の商店の活気は冷え込んでいると感じてしまいます。

佐原の街並み

インターネットで何でも買える時代に、街中のリアルな商業文化はどのように発展させていけば良いのでしょうか。「モノからコトの時代」と言われはじめたのが2022年ごろ。「コトの時代」、それはすなわち、手にとって触れるモノを消費するのではなく、体験など出来事に価値を感じるような街をつくっていく必要があるのです。

イのハコのロゴ

佐原元気プロジェクトはまさにコトを提供できるような空間をつくっていくことを考えています。イのハコの名前は佐原地区の住所表記である「イ」と、バンドの演奏会場やイベント会場を表す通称用語で、物理的な空間を表す「ハコ」を合わせて考えた名前です。

イのハコは街に関わる全ての人が、自分の体験を豊かにする拠点として使っていただけるように創り上げてまいります。まずは、小さな営みから、いずれは佐原の誰もが楽しく関われる、そんなコミュニティーとしてイのハコは構築されていきます。
ぜひ、これからよろしくお願いいたします。

イのハコの様子

イのハコの様子

P.S.「私の佐原の好きなところ」
よく佐原は江戸の街並みが残っていると言われていると思いますが、私はそれ以上に昭和の雰囲気が残っているところがとても良いと思っています。
特に好きな昭和ポイントは商店についている「JCB加盟店」の看板です。これはもしかしたら昭和ではなく平成のものかもしれませんが、こういった看板類が佐原の中で好きなものです。