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唐津プロジェクト 2024年10月フィールドワークの模様

唐津プロジェクト 2024年10月フィールドワーク

こんにちは!飯盛義徳研究室 唐津元気プロジェクトです。
今回は、2024年10月18日から10月20日にかけて行われたフィールドワークについてのご報告です!

10月18日(1日目)

羽田を出発し、唐津へ向いました。唐津へは、福岡空港まで飛行機で向い、その後空港駅から直結している電車に揺られること1時間半で到着します。
今回、唐津へは、「無人駅の活性化事業」をNPO法人WeDの皆さまと協働して進めていくこととなり、数ヶ月にも及ぶ準備期間を経て、「ブックカフェ・マルシェ」の開催当日を迎えるためにお邪魔していました。唐津市は、唐津駅を除き全てが無人駅ということもあり、今後無人駅への対応をどうしていくか検討がなされています。私たちは新たな利用可能性を提供できればと、駅を拠点にしたイベントの開催を目指しました。今回選定した相知は、唐津市内で唯一図書館のある市ということもあり、地域資源である「本」をテーマにしたイベントを実施しようと議論している中で、最終的に「ブックカフェ・マルシェ」の開催が決定しました。
到着後は翌日に開催する「無人駅を拠点としたブックカフェ・マルシェ」に備えた準備を地元の高校生を中心に進めていました。具体的には、当日人を呼び込むための看板や提供するカップに今回のイベントのロゴを貼る作業など、細かい最後の調整を進めていきます。

唐津プロジェクト 2024年10月フィールドワークの模様

夜遅くまで頑張ったのですが、まだ残ってしまった作業については、明日の朝早く起きて行うということで、初日は解散となりました。

10月19日(2日目)

朝5時過ぎから前日の積み残しの作業を進めていきます。そして数時間が経ち、当日ボランティアスタッフとして関わってくれる高校生と合流し、最後の調整を行った後に、イベントの実施場所となる「相知駅」へ向いました。
当日、相知町では我々が主催するイベントに加え、「相知くんち」というまちの一大イベントが開催されており、まちはお祭りの高揚感に包まれていました。

唐津プロジェクト 2024年10月フィールドワークの模様

しかし、不運なことに朝から雨が降っており、準備をしている時には大雨という状況に見舞われてしまいました。
雨が止むことを期待しながら準備を進めるものの、相知くんちの曳山は時間帯を変更することが決まり、想定していた来場者数も見込めません。今まで一生懸命積み上げてきた企画だったぶん落胆も大きく、これからどうするか、高校生を中心に決めてもらうことになりました。
その結果、せっかく高校生が唐津市内のホテルのシェフと共同して制作したホットドックやコーヒーなどが余っていたことから、当日イベント運営に関わってくれたメンバーで楽しもうという決断になりました。

唐津プロジェクト 2024年10月フィールドワークの模様 唐津プロジェクト 2024年10月フィールドワークの模様

みんなで楽しく時間を過ごしていると、唐津市内から相知くんちに訪れた方で駅を利用されていた方が足を止め、イベントに興味を持ってくださり、結果として想定した数の来場ではなかったものの、地域の方にもイベントを楽しんでいただくことができました。
来場してくださった方の中で、唐津市内から1時間ほどかかる病院へ毎週通っているという女性の方にお話を伺うことができました。女性の方は、「私は市内から遠い病院に通っているということもあり、普段ちょっと休憩できるスペースのある相知駅で一度降りて一休みしてから向かうの。」と教えていただき、本当は今日のように誰か人がいて、コーヒーでも飲みながら次の電車を待てる空間になってくれると嬉しいというお気持ちを伝えてくださいました。私たちとしても、イベントの継続性をどのように実現していくべきか、強く検討する原動力となりました。

今回、駅を拠点にイベントを開催したことにより、駅は電車に乗るための場所だけではなく、こんな使い方もできるんだ!ということを少しでもお伝えできたのではないかと思っています。その為、今後は地域の皆さまが何かやりたいとなった時に、駅を使ってやってみようと思ってもらえる状況をさらに強く生み出していくことで、無人駅だけど人のあたたかみがある空間を提供できるのではないかと感じました。

今回の10月フィールドワークはここまでとなります。今後も活動を進めていきます!
次回の報告もお楽しみに!