こんにちは!
今回は佐原を拠点に研究活動をされている、法政大学小島ゼミの皆さんに執筆していただきました。

「子どもの居場所」という視点で研究されていることを佐原で伺い、ぜひ書いていただきたいと思っておりました〜!
まち屋館での乾杯をきっかけにイのハコカフェにも来ていただき、このようなつながりができて嬉しいです!

では、こちらからご覧ください!

イのハコ

コロナ過を経て佐原、多摩川、横須賀、飯山と4つの地域で活動することになった小島ゼミ。

私たち佐原PJは、みらい運河株式会社様と協働する形でいなえを拠点として、
ミモザやギャラリーといったイベントを行ってきました。

駄菓子屋プロジェクト第1弾

佐原で活動する中で、佐原における子どもの居場所が不足している実情への問題意識から、
子どもが安心して過ごせるサードプレイスを演出するという趣旨の企画構想に至り、
手探りながら第1弾駄菓子屋プロジェクトが2024年3月10日に行われることになりました。

けん玉

射的

この企画では、いなえの中にある物販スペース・洋館・蔵にそれぞれ昔遊びのコンテンツを配置し、
駄菓子屋や昔遊び等の消えていく文化の価値を再発見する場として機能することも期待されて動き始めました。

看板

第2弾:「子ども社会」をつくる

2024年8月23日に第2弾駄菓子屋プロジェクトを実施しました。

『子どもたちの世界をつくる』をテーマに、子どもたちが主体的に考え、
自由に行動し社会的な学びを育んでいく「子ども社会」の風景の演出を試みました。

いなえ

いなえ

また、「子どもの主体性」「想像(創造)力」の促進を目的とし、あえて仕掛けを作りすぎず、
自然に子どもたちがどこに主体性を発揮するのかについて社会実験を通して学習しました。

この「子どもの主体性」に焦点を当てた企画の一つとして、
「想像(創造)力」を発揮させるために子どもたちの手で作り上げるアートギャラリーを行いました。

射的

子どもの居場所不足という本来の問題意識を踏まえ、佐原の子どもたちの遊び場・自分だけの秘密基地を調査し、「子どもの世界」をマップとして可視化しました。
昔遊びコーナーでは、子どもが何に興味を示すのか、主体性に注目した仕掛けとして、
現代の子どもたちにも馴染みがある 「今の遊び」も加え、昔と今の対比を演出しました。

このように第2弾では、コンテンツをさらに子どもに焦点を当てたことで、
佐原で駄菓子屋を開くことの意義を明確化することができたと思います。

第3弾:「子どもの世界を広げる」

3月実施した、第3弾のプロジェクトではこれまでの経験を踏まえ、よりブラッシュアップしたものを目指しました。
コンセプトは「子どもの世界を広げる」です。

いなえ

駄菓子屋のスペースに加えて、小島ゼミの他のフィールドである多摩川PJと連携した木育のコーナーを設置しました。
佐原が抱える体験コンテンツの少なさという課題と、小島ゼミのダブルローカル推進のために、
木育を駄菓子屋のコンテンツの1つとして導入することになりました。

加えて足を運んでくださった方々とお話コーナーを設けました。
作成した佐原の地図をもとに、佐原のどのような場所で遊んでいたのか・佐原にどんな場所が欲しいかなど、
模造紙を活用しながら佐原の現在や未来について考えました。

木

いなえ

魚釣り

ひな祭りと同日開催となった今回は、かつてないほどの集客に恵まれ、
いなえに子どもの賑わいをもたらすことができたと感じています。

子どもたちの居場所が不足している実情に焦点をあてて始まった駄菓子屋プロジェクト。
今では、第3弾まで続く大きな企画となり、私たちの活動の柱となりました。

子どもたちのサードプレイスの創造を起点とし、子どもたちの世界をつくり、
その世界をいなえから発信し広げていくようにコンセプトを少しずつ変化させながら運営をしてまいりました。

「いなえをひらき、いなえから広げる」という私たちの活動理念と共に、
第3弾で得た知見を活かしながら次回の駄菓子屋プロジェクトに繋げていきたいと思います。
さらに、今後は私たちだけではなく地域の皆さまとも一緒に駄菓子屋プロジェクトを開催できないかと模索中です。

また、今回記事を書かせていただいた慶應大学飯盛研究室佐原プロジェクトの皆様とも協力していきたいと考えています。

駄菓子屋さんのように子どもたちに向けたものだけではなく、
高校生や大学生といった若者が集える居場所といった大学生の視点からも佐原のまちを盛り上げていきたいです。
またぜひ駄菓子屋さんに来てください!私たちもお邪魔します!

今後とも、法政大学人間環境学部小島ゼミの駄菓子屋プロジェクトをよろしくお願いします!