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スローシティープロジェクト2025年2月の活動の様子

スローシティプロジェクト2025年2月活動報告(前編)

こんにちは!飯盛義徳研究会スローシティプロジェクトです!
今回は2025年2月5日〜9日にかけて実施したフィールドワークについてのご報告です。
私たちは、香取市にある地域資源や魅力をよそ者の視点で再発見するというテーマで活動しており、香取で開催されるイベントや活動に見学、参加させていただいています。
この記事では、1日目と2日目の活動について詳しくご紹介します!

2月5日(1日目)

1日目の午前中は株式会社芳源マッシュルームさんにお邪魔しました。芳源マッシュルームさんは毎年日本1位、2位の国内シェア率を誇っている、日本屈指のマッシュルーム製造会社です。マッシュルームの歴史、生産方法、旨味を引き出す調理法など、マッシュルームのいろはを教わりました。
その後、マッシュルームをふんだんに使用したお昼ご飯をいただきました。生でマッシュルームを食べる機会は珍しく、貴重な経験となりました。昼食後には、収穫体験もさせていただきました。根本を捻るだけで取れるのですが、強い力で行うと痛んでしまうため、きれいに収穫するのに骨が折れました。

スローシティープロジェクト2025年2月の活動の様子

午後は森山城跡の見学に行きました。森山城跡とは香取市小見川地区にある山城跡です。一説には鎌倉時代に建設されたと言われるほどの長い歴史を誇ります。数百年経った現在でも土橋や横矢の跡地が散見され、当時の争いの様子が伺えました。森山城跡は御城印を取り扱っており、地域資源としてスローシティに活かせるのではないかと感じました。

スローシティープロジェクト2025年2月の活動の様子

夜は、12月の出張でもお世話になったねこざえもん奥屋敷さんに宿泊しました。宿泊に際して、民泊コーディネーターと古民家宿女将を努める丹野さんから、古民家を生かした地域活性化についてのお話を伺いました。インバウンドの観点を軸にしたお話は私たちの今後の活動にも大いに参考になりました。

スローシティープロジェクト2025年2月の活動の様子

2月6日(2日目)

この日は香取市の西側の地域、さらに隣の神崎町にも入っていく1日となりました。
まずは神崎町。千葉県で最も人口の少ない市町村でありながら、発酵のまちとして非常に有名です。道の駅には「発酵の里」という名前がつくほどで、独自の発酵文化が育まれています。
今回訪れたのは鍋店株式会社さん。「なべだな」と読みます。日本酒を生産・販売している会社で、この日は酒蔵見学をさせていただきました。日本酒製造の基本から、独自のこだわりまで幅広く教えていただき、酒造の緻密さを肌で感じることができました。
見学後にはお待ちかねの試飲会!お世辞抜きで、私が今まで飲んだ中で一番の味でした。苦味がなくスッキリとしながら、米の芳醇な香りはしっかりとあるという、まさに絶妙なバランス。日本酒のイメージが変わった瞬間でした。

スローシティープロジェクト2025年2月の活動の様子

神崎町から香取市に戻り、令和の杜へ向かいました。ここでは里山を手入れしながら、地域の憩いの場となるような散歩道を整備する活動に参加しました。落葉や枝だけで堆肥を作るバイオネストづくりや、里山を未来へ繋いでいくための植樹体験を行い、自然との共存を大切にするスローシティの理念と親和性の高い活動だと感じました。

スローシティープロジェクト2025年2月の活動の様子

続いて「よろずやさんまるこ」さんで、自家製の土釜を利用したピザ作りを体験しました。こだわりの小麦を使った生地はもちもちで、絶品のピザを作ることができました。農業振興についての意見交換も行い、規模を小さく始めることが農業を身近なものにする重要な一歩であることを学びました。

スローシティープロジェクト2025年2月の活動の様子

さらに料理体験が続きます。香取市を含めた北総地区の郷土料理である太巻き作りに挑戦しました。600gのお米とかんぴょう、野沢菜、卵を使い、金太郎飴のように絵柄を作りながら巻物を作る伝統技法を学びました。この日は香取市で親しまれているあやめの花を、それぞれの個性を出しながら巻きました。

スローシティープロジェクト2025年2月の活動の様子

後編もお楽しみに!