
スローシティプロジェクト 2025年5月活動報告
こんにちは!スローシティプロジェクトの5月の活動報告です!
5月18日に登戸の花冠を訪問し、松本青山さんの活動や香取・佐原への思いについて直接お話を伺いました。花冠は、単なる飲食店ではなく、佐原や香取の歴史や伝統を現代の感性で伝える場として運営されており、店内の雰囲気や提供される料理の一つひとつに、地域への深いリスペクトと工夫が感じられました。

松本さんは、佐原の歴史的な町並みや文化的資源に魅力を感じ、古民家を改装して茶屋「花冠」を開業されました。店舗運営にあたっては、地元住民だけでなく都市部からの来訪者や接待需要も意識し、外部からの視点を活かしたサービスや空間づくりを心がけているとのことでした。また、茶会イベントや船上企画など、店舗の枠を超えて町全体を盛り上げるための仕掛けにも積極的に取り組まれています。
特に印象的だったのは、夏の閑散期対策として「かき氷」による町のブランド化を提案し、江戸時代の歴史を活かした「歴史ある味」のかき氷で他地域との差別化を図っている点です。こうした取り組みは、店同士が連携し、相乗効果を生み出すことを目指していると伺いました。松本さん自身、「よそ者」としての視点を大切にし、外部から来た人間だからこそできる「好き」を創り、佐原へのリスペクトを具体的に形にすることを重視しているそうです。

また、香取・佐原のまちづくりにおいては、「よそ者・若者・馬鹿者」の三原則を実践し、従来の市民活動の内向きな傾向や観光消費の課題に向き合いながら、データに基づいた観光分析や外部人材の活用、新たなブランディングに挑戦していきたいという考えもお聞きしました。
今回様々なお話を伺い、松本さんの活動は佐原や香取の歴史や文化を現代に活かしながら、地域の新しい魅力を創出し続けるものであり、地域資源を活かしながら新しい価値を生み出そうとする姿勢に強い共感と刺激を受けました。

スローシティ前橋・赤城地区のお話を伺いました。
2025年5月28日、スローシティプロジェクトは、前橋市役所の広報部スローシティ担当の江ノ浦様にオンラインでお話を伺いました。スローシティプロジェクトは香取市のスローシティ認証に向けて日々尽力しています。今回はすでにスローシティに認証されている前橋市のスローシティ担当の方に、前橋市がスローシティに認証されるまでの経緯や、実際にスローシティに認証されてからの前橋市の現状などについてお話を伺うことで、香取市がスローシティに認証されるイメージを強めることができました。
前橋市では、2014年に当時の山本市長がイタリア・オルビエートのまちづくりに共鳴し、自然豊かな赤城地域を軸にスローシティ認証を目指す方針を表明し、2017年に赤城地区の一部が認証を受けました。認証に向けてはスローシティフェアの開催や、国際連盟の招待など、啓発イベントが多く実施されていました。一方で、スローシティが地域にあまり普及しておらず、今後も継続的な広報が求められているとのことです。
今後、スローシティプロジェクトは前橋市に実際に赴き、地域におけるスローな要素を見つけるべく前橋・赤城地区でのフィールドワークを予定しています。また、今回の知見を活かして、香取市のスローシティの要素を見出すとともに、スローシティに認証されるまでだけではなく、スローシティに認証された後の香取をイメージしながら、活動していくことの重要性を感じました。
引き続き、スローシティプロジェクトをよろしくお願いします!